退職代行を使って会社を辞めた後に、勤め先から親に連絡がいかないか心配する人もいます。
親に心配をかけたくない気持ちもあるでしょうし、親元を離れ東京で一人暮らしをしてるとなおさら強く思うんではないでしょうか。
もしくは、親御さんが厳格で怒られることを気にかける人もいます。
退職代行を使って辞めた後、親元に電話などで連絡が行く場合はあるんでしょうか??
退職代行をつかっても親に連絡がいく事はほぼ無い
可能性はゼロとは言い切れませんが、今のところ周りでもネット上でも、そうしたトラブルは耳にしていません。
一見すると、突然会社を辞められて困った勤め先が、苦肉の策で実家に電話をすることはありそうです。
けど殆どの会社でそれを実行していないのは、恐らく下記の様な理由があると思われます。
- 退職代行サービスより連絡をしないように言われている
- 連絡するまでもないと思ってる
- 連絡先が分からない
- 親に連絡するのも気が引ける
あくまで私個人の考える理由です。
ほとんど当たってるんではないしょうか。
退職代行から連絡しない様に伝達が
一般的な退職代行業者を使って辞める際に、流れの中で「本人には直接連絡しないように」とのお達しが勤め先に行きます。
会社の人と会わずに、話もしたくないから退職代行に依頼しているのであって、勤め先から電話がかかってくるのでは本末転倒です。
これを回避するために、退職の意思を業者が伝達する際に、合わせて伝えるわけですね。
正直会社側の心情を思うと、本人に直接連絡したくなる気持ちは分かります。
腹が立っていてもいなくても、辞める話は本人から聞きたかったという人が多いです。
退職の意思を聞かずにのらりくらりとかわしてきた会社もありますが、一度は電話したくなるんではないでしょうか。
もし、自分の親に連絡が行く事が嫌だと感じるのであれば、退職代行サービスに相談する時点で要望として伝えておく方がいいと思います。
要は、退職代行から「本人と親には連絡をしないように」と伝えてもらうと言う事ですね。
退職代行からの通達に抑止力はない
よく勘違いされる方もいますが、退職代行からの「連絡しない様に」との伝達に、法的な抑止力はありません。
従って、会社側はいくらそう言われても、直接本人や親に連絡しても、なんら問題は無いと言う事になります。
実際にかけてくるかどうかは会社次第ですが、この法的な側面を知っている人なら可能性はありえます。
ですので、退職代行業者が会社にきちっと伝達してくれたとしても、100%確実と言う事ではありません。
最近では、多くの退職代行サービスにおいて、公式サイト上に「確約はできません」と明記しているところも増えてきました。
万が一のトラブルを避けるために、依頼する側も知っておいた方がいいでしょう。
退職代行を使った後は会社からの連絡を取る必要は無い
先ほどは、「本人や親に連絡はしないように」と伝達が行っても、これ自体には法的な抑止力はないと書きました。
その結果会社が連絡をしてくる可能性はあるとも書きました。
依頼者側も、退職代行利用後の勤め先からの連絡は取る必要がないんです。
もし電話やLINEが来たとしても、法的には無視しておいて何も問題はありません。
もし親元に連絡が行くことが心配であるならば、先手を打って「会社から連絡が行くけど出なくていい」と伝えておくのも一つの手です。
これはこれで怪しまれると思いますが、それ以上に会社を突然辞めた事を知られたくないのであれば、真っ当な手段といえるでしょう。
復習しますが、大事な事は、会社からの連絡に出る義務はないと覚えておきましょう。
殆どの会社では去る者は追わない
去る者は追わずと言う言葉もあります。
退職代行を使われた多くの会社が、その後本人に連絡しないのは、この言葉通りの心情もあるんですよ。
理由はどうあれ、会社を辞めてしまった人間をもう一度説得するのは骨の折れる作業です。
労力と時間がかかる物ですから、必要以上に追う事はコスト的にも見合わないですね。
これを分かっているから、「追ったところで仕方ない」とあらかじめ考えます。
これにより、無理に電話をしてきたり、連絡を取ろうとはしてこないでしょう。
ましてや親元に連絡をしてまで、その従業員を連れ戻したいか否か。
ここも焦点になってきます。
もしあなたが会社にとってなくてはならない存在、独自の技術を習得していたり、退職によって大きく業績が落ちるとなれば話は別かもしれません。
親に連絡をしてでもとにかく戻って来てほしい、話がしたいと言う背景があれば、突如連絡は行く可能性もありますね。
これは、個人差がある領域の話になりますから、それまで自分が携わっていた業務を鑑みて、想定しておくようにしましょう。
親の連絡先が分からないパターンも
最近の企業では、入社時に緊急連絡先を提出するところもありますが、その時に実家や親元の電話番号を書いてあると、有事の際にかかってくる可能性もあります。
また、履歴書にも同じような欄があり、そこも同じです。
既婚者であれば、配偶者の名前を書くことが一般的だと思いますが、独身の人は殆ど親の番号を書くんではないでしょうか。
勤め先としては、結局親元の連絡先が分からなければ、連絡のとりようもないので、上記項目を記入していないと言う場合は、安心できると言えるでしょう。
雇用契約書や履歴書、何らかの書類には連絡先を記入していると思うので、企業が親御さんに連絡を取ろうと思った時に分からないと言う事態はあまり無いと思いますが、こう言った理由で連絡してこない事もあり得ます。
従業員の親に連絡するのも気が引ける
なんだかんだ言って、従業員の親に連絡をし、お子さんが~と責めるのは気が引ける物です。
出来れば、そんな役回りはしたくないと誰もが思うでしょう。
いくら退職代行を使って辞められたとはいえ、その腹いせに親に連絡すると言う事はあまり無いと言えます。
裏を返せば、簡単に連絡をしてくるような会社には少し問題がありそうですね。
潔く辞めて正解だったかもしれません。
先ほども書いたように、もしあなたがその会社で重要なポジションについていたとすれば、かかってくる可能性はグッと高まりますが、普通に考えて辞めた事に対する報復でかけてくることは無いと思います。
退職代行を使って辞めた情報は漏れないようにする
ここまでは、企業目線でなぜ親に連絡がこないのか?と言う事を取り上げてきました。
この他にも、次の転職先にバレたらどうしようと悩む人もいますが、基本的に業者から情報が漏れる事はありません。
あるとすれば、同僚や上司など人の口伝いに伝わる可能性はあります。
あなたが退職代行を使って会社を辞めた事が、勤め先で話題になればこうした事態も想定されるでしょう。
自身でもできるだけ人に言わない方が無難ではあります。
人の口に戸板は立てられませんので、噂ベースでばれると言う事は想定しておいた方がいいと思います。
退職代行で辞めた事が親にバレるか?まとめ
一つ覚えておいて欲しい事は、
理由があって依頼しているわけですから、自分を卑下する必要は無いと思います。
もし親に連絡が行ったら困ると言う人は、勇気を出してあらかじめ自分の口で先に伝えておく方がまだいいでしょう。
普段からコミュニケーションを取っていない方でも、この時は率先して電話をするなど動いてみるべきです。
結局その方が後の心配事も減りますし、どういった理由で会社を辞めたのか伝えておけば、多少は親御さんも安心するでしょう。
退職代行は現在流行っていますが、人気がどんどん出てきた事の背景には、今回まとめたような、親に連絡が行くと言う事態も少ないと予想できます。
あまりナーバスにならずに、いかに今の会社を辞めるか、転職先はどうするか等をメインに考えておく方が建設的だと思います。