お金を振り込んでも、退職代行してくれないといった事態は避けたいですね。
この記事の中で退職代行業界の詐欺について、解説していきたいと思います。
退職代行で考えられる詐欺はどの様な物があるか
どの業界にも詐欺を働く業者が存在しますが、退職代行業界ではどうなんでしょうか。
実は、今現在退職をしたいとか、会社に代わりに退職を伝えてもらって即日退職したいと言う人の中にも、この詐欺に関する点を心配する人が多いんです。
入金をしたけど連絡が付かなくなったらどうしようとか、実行してもらったけど退職も出来ず返金も無かったらと不安になる点が多いんですね。
この記事を書いている2019年8月時点では、まだニュースになるような詐欺事件は起きていない様に感じます。
依頼者が泣き寝入りしたりして、表ざたになっていない事案などもあるかもしれませんが、少なくとも退職代行業界の詐欺が問題になっているレベルではありません。
今回は退職代行サービスにおける想定される詐欺や、今後詐欺業者が増えていくのか等書いてみたいと思います。
2019年時点では表立った詐欺事件は起きていませんが、退職代行業界にもいつ詐欺業者が現れるかは何とも言えません。
退職代行の詐欺に注意して会社を辞める
詐欺と一言でいっても、その定義は非常に曖昧です。
今回の退職代行における詐欺と言うのは下記の様な点に焦点を当てて考えて見たいと思います。
- 入金をしたのに実行してくれない
- 入金後に連絡が取れなくなった
- 追加料金が後になってどんどん出てくる
主にこの3つの行為を詐欺と呼ぶことにしたいと思います。
たまに耳にする退職代行業界の問題点、いわゆる「会社を辞める事が出来なかった」や「勤め先ともめた」と言うのは詐欺業者でなくても起こりうる可能性も考え省きたいと思います。
それでは予想される詐欺行為一つずつ見ていきましょう。
入金したのに実行してくれない
今現在殆どの退職代行サービスにおいて、依頼者の代わりに退職の連絡をするのは入金の確認後になります。
無料相談から始まり、依頼者が正式にお申し込みを行った後費用を銀行振り込みやクレジットカード払いする事が多く、その確認が取れ次第サービスが発動するシステムを採用しています。
一番怖いのは、入金をしたのにサービスを実行してくれない事ですね。
本来であれば即日退職も視野に入れて動いていたのに、そもそも勤め先に連絡がいかないとなると無断欠勤扱いになってしまいます。
何かしら理由をつけてサービスを実行してくれないと言う業者がもしいたら、それは詐欺に当たると言えそうですね。
入金後に連絡が取れなくなった
1番目の入金したのに実行してくれないと似ていますが、そもそも連絡が付かなくなるパターンも想定できます。
これは非常に悪質で、明らかな詐欺行為となるでしょう。
退職代行業界に限らず、入金したのに連絡が取れないと言う行為は色々な業界で見る事が出来ます。
数は多くないかもしれませんが、時たまニュースで取り上げられる事もありますね。
一番明確に思い出せるのは、数年前の成人式に起きた着物レンタルショップ「晴れの日事件」があります。
当日をめどにあらかじめ任意の着物をお願いしていたにも関わらず、連絡が付かなくなるものでした。
こう言った内容は悪質な事も相まって、業界によっては非常に大きなニュースになります。
退職代行サービスの場合も、いざ入金をして連絡が取れなくなったケースがあったとしたら、それはしかるべき所に相談する必要があるでしょう。
追加料金が後になってどんどん出てくる
有名な退職代行サービスの公式サイトを見ると、しっかりと追加料金の有無やオプションの有無が明記してあることが殆どです。
これは、あらかじめ業者ごとに設定された金額以外のお金はかかりませんよと言う事の証ですね。
当サイトを運営してから、この明記がされていない退職代行サービスはお目にかかった事がありませんが、想定される詐欺と言う意味ではあり得る話です。
後になって「あれもつける」「これも必要」となると、かかる費用はどんどん増えていきます。
今のところこう言った内容でサービスを行っている退職代行業者はいないと思いますが、万が一を想定して注意するようにしましょう。
想定される詐欺行為は入金したのに連絡がつかなくなった、退職できない、追加料金が発生するといった物です。お金周りの詐欺が多いと思われます。
もし詐欺にあったらどこに連絡すればいい?
私自身はネットを介して詐欺にあった事はありません。
となると、この先万が一詐欺に会った場合、どこに連絡をするかを知っておく必要があります。
今現在この記事を読んでいるあなたも、ひょっとしたら詐欺に会った時の対応策を知らないのではないでしょうか?
これは偏見かもしれませんが、普段こう言った特別な犯罪や状況に巻き込まれる事は稀だと思います。
今後のためにも知っておくと損はしなそうですね。
まずは警察に連絡してみる
とにかく詐欺だと分かった際は、警察に連絡してみましょう。
これは、詐欺=犯罪、事件という観点からまずは警察に通報する事が話が早いのではと考えたからです。
調べてみると、警視庁が開示している詐欺の連絡窓口もありました。
このページの、「インターネットオークション詐欺/個人取引のトラブル」コンテンツが該当すると思われます。
更にこの警視庁の差サイトを読み込んでいくと、「相手方が事業者であれば最寄りの消費生活センターに~」と言う文言も見つけました。
消費生活センターは別名消費者センターとも呼ばれ、よく通販商品などの虚偽の宣伝や違法な契約の際に連絡する所です。
下記は、その内容について詳しく書かれたページになります。
恐らく退職代行の詐欺に会った時は、このコンテンツに該当すると思われます。
⇒通販サイトを利用し銀行振込で支払ったが、商品が届かず業者の住所も存在しなかった
どこの消費者センターに連絡をすべきかと言う点は、こちらのページが分かりやすいと思いますので参考にしてみてください。
⇒ 全国の消費生活センター等
この様に、ネットを介した詐欺に会った場合、解決や振り込んだお金の回収は労力がかかります。
しかるべきところに連絡をし、適切な指示を仰ぐ事ぐらいしか当面の対応はできないと言う事も覚えておきましょう。
万が一詐欺にあってしまったら警察や消費者センターなどしかるべき所に連絡しましょう。お金の回収などは難しいと言われていますが、泣き寝入りは避けたい所です。
退職代行業界では詐欺は流行らない?
詐欺業者と言うのは、往々にして隙間産業の更に隙間を狙ってくるイメージがあります。
つまり、事業自体は認知されている業界だが、その詳細までは知られていないジャンルに多く存在するんです。
旅行業界や不動産業界。インターネットを仲介すると健康食品業界などにも多く見られます。
もちろん大半の会社は真っ当に事業を頑張っていますから、ある程度ユーザーの注意によって、詐欺業者は事前に見抜くことも可能です。
退職代行業界はまだ日の浅い業界だと言えます。
より認知されるのは今後これからだと言えるでしょう。
退職代行では詐欺をしにくい
上記を踏まえて考えると、まだ退職代行業界で詐欺を大々的に働く業者は数も殆ど存在せず、これからもあまり出てこないと思います。
今はSNSを通じて利用者の口コミもすぐに世界に発信される時代ですから、詐欺行為を働けばすぐに注意喚起の意味合いで情報が拡散されてしまいます。
詐欺業者もそうなると儲けどころではありませんから、ネット自体に近しい業種の退職代行界隈では詐欺は流行らないと言えるでしょう。
あくまで個人的な見解なので、思いもよらない方法で詐欺を働く業者が出てくるかもしれませんし、上手い事法の網をくぐってぎりぎりの詐欺を行う業者も出てくるかもしれません。
今後「ブラック企業を今すぐ辞めたい」と悩む社会人は、ここにも注意を払う必要は出てくるかもしれませんね。
いずれにしろ現状ではそこまでナーバスになる必要はなさそうです。
退職代行と詐欺は意外に相性が良くないと言えます。悪評が立ちやすく、ネットなどでもすぐに拡散されますから詐欺を働く業者側でも労力がかかるでしょう。
退職代行で詐欺に会わないようにするにはどうすべきか
退職代行サービスを選定する段階において、詐欺かどうか見抜くにはいくつかポイントがありそうです。
以下の点を注意して見てみてください。
- 知名度を気にしてみる
- 運営会社は明記してあるか
- 顔を出している社員はいるか
- SNSで検索してみる
- 弁護士事務所が運営しているか
これら5つの点を注意して見る事で、優良なサービスかどうかは大分判別がつく様になると思います。
具体的に一つずつ説明していきます。
知名度を気にしてみる
そもそも有名で知名度が高い退職代行業者は詐欺は働かないと言えるでしょう。
詐欺を働くメリットがありませんし、実績や信頼度が高い事で有名になっているとも言えます。
退職を考えた時に、ネットで検索をする方が殆どだと思いますが、そこでよく目にする退職代行であれば安心して依頼する事は出来そうです。
逆に、全く聞いたことの無い業者であれば少し気を付けた方がいいかもしれませんね。
運営会社は明記してあるか
どこの会社がサービスを運営しているか注意して見てみましょう。
多くの企業では、主事業とは別に退職代行サービスを運営していて、会社自体のサイトがあれば安全と言えそうです。
また、運営会社が明記してあるからだけなく、その会社名や住所で調べてみる事も大事です。
詐欺業者は架空のオフィスの場所を載せて居たり、そもそも住所が載って居なかったりします。
顔を出している社員がいるか
名前と顔がネット上に良く出てくる社員がいる退職代行は認知度も高く信頼性は高いと言えるでしょう。
真っ当な事をしている会社ならネット上に顔を出す事も難しくはないはずです。
と言っても、恥ずかしい等の問題もありますから一概に全ての社員が顔出しOKと言う事にはならなそうですが。
それだけ顔出しの有無は重要な指標になるとだけ覚えておきましょう。
SNSで検索してみる
少し手間かもしれませんが、SNS上でその退職代行を検索してみましょう。
ちらほら名前が出てくると言う業者であれば問題は無いと言えます。
投稿の内容も大事です。
やたら評判が悪い所は、詐欺とは別に対応が悪い場合も考えられるため、これはこれで注意が必要になります。
もしドストレートに「〇〇に入金したけど実行してくれなかった」等の文言が見られる退職代行は完全にアウトです。
気を付ける様にしましょう。
弁護士事務所が運営しているか
退職代行は元々弁護士事務所が行っていた業務でもあります。
法律の専門家であるが故に勤め先とのトラブルにも対処でき、様々な交渉にも対応できるからです。
多くの退職代行サービスでは、弁護士資格を持った方が前面に出てくる事はあまりないですが、運営自体が弁護士事務所が行っていると言うサービスは間違いなく優良な業者と言えるでしょう。
また、顧問弁護士の監修を入れている退職代行業者も多くいます。
これは、あくまで法律に沿った適切な業務指導を行うために契約しているケースで、弁護士事務所が運営しているわけではないので注意しましょう。
ここで挙げた5つの点は、今すぐに会社を辞めたいと思っている方には調べる時間も苦痛だと思います。
しかし、会社にも行きたくない上に詐欺まであったら目も当てられません。
面倒くさいと感じるかもしれませんが、特にSNSやサイトの目視確認は時間をかけて行う事をおすすめします。
注意するポイントとして、業者の知名度、運営会社、従業員の顔出し、SNSでの評判、弁護士事務所が運営しているか等が挙げられます。
退職代行の詐欺ではないが気を付けたい点
最後になりますが、詐欺では無くてもこう言った点は注意して依頼しましょうと言う部分を挙げて見ます。
- 退職が失敗する
- 追加料金やオプションの明記
- 残業代の取得や未払い給与の交渉が大々的に書いてある
念のためですが、上記の項目を気にしてみてください。
これらは殆どの有名退職代行でクリアになっている点ですから、逆にここが不明瞭なサービスは怪しむべきだと言えます。
退職が失敗する
良く成功率に関する数字が明記してありますが、退職するためにお願いしているのに失敗されては本末転倒になります。
万が一失敗した時の事を踏まえ、全額返金保証を設けている業者が多いですが、これらの特典も無く成功率が高くないと分かる退職代行は要注意ですね。
もっと確実に退職できる業者を探すように努めましょう。
追加料金やオプションの有無
基本的に退職代行サービスは明記してある金額以上の費用が掛かる事はありません。
もし追加料金やオプションによって項目が変動すると言う場合は、他の業者を見てみて決めた方がいいかもしれません。
私の知る限り、この様なシステムを取っている退職代行サービスはありませんが、今後ポッと出てくるかもしれません。
残業代の取得や未払い給与の交渉が大々的に書いてある
基本的に交渉事は退職代行で受けれない項目になります。
これは非弁行為と言い、弁護士法に触れてしまう事になるからです。
本来退職代行サービスは、勤め先にアナタに代わって退職の意思を伝えてくれる業務になります。
弁護士資格を持たない人が給与や残業代の交渉を行うと、法律に触れてしまうので行えないと覚えておきましょう。
退職代行は詐欺?実際に悪徳業者はいるのかのまとめ
今回は退職代行業界と詐欺の関係について書いてみました。
結論として、個人的に思う事は退職代行業界には詐欺は横行していないと言う事です。
と言っても、まだまだ法の整備が追い付いていない事も確かですから、今後どうなって行くかは不明な点も多いのが正直なところです。
確実な事は、業務内容的に詐欺が働きにくい業種と言えるので、必要以上に神経質になる事は無いと言う事ですね。
退職代行を使ってすぐにでも会社を辞めたい方でも、時間を変えて調べてみて自分にあった所に依頼するのが一番安全だと思います。